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神仏根本道場  宗教法人 慈光院

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2021年6月19日の文章
地蔵大菩薩の大慈悲心

何も知らなければ、お地蔵様とは、よく道端などに赤いよだれ掛けをして立っておられる仏様と想像してしまいがちです。お地蔵様の偉大さが分からず「○○地蔵」など自分たちの都合のよい表し方で大変罪深いことをしている我々であります。

延命地蔵菩薩経によりますと、カ羅陀山で釈迦如来様が説法され法話が終わった時、帝釈天が釈迦如来様に質問されました。
「お釈迦様、私はこの世を護っていきたいと思っていますが、仏様がこの世を去られた後どのように衆生を救済すればよろしいでしょうか」と仏様に尋ねられました。
すると釈迦如来様は「何も心配することはありません。地蔵菩薩という一人の菩薩がいて、六道におもむき、苦を抜き、楽な道へと導いてくれます」と言われ、地蔵菩薩様の果報を説かれたのでした。
「延命地蔵菩薩経」を手にされれば分かると思いますが、私たち迷路にいる者にとって誠にありがたい慈悲深い尊い菩薩様であります。

●数えきれない位の劫という昔、清浄蓮華目如来という仏様の国土に羅漢という仏様のもとで行じている方があり、衆生を導いておられました
羅漢は一人の女人、光目と出会い、食の供養を受けます。
光目に「何か願うことがありますか?」と尋ねると
「母の命日に福を供え助けたいと思いますが、未だに母の行った先が分かりません」
羅漢は光目の切実な思いに静かに定に入り観見したところ、母親は悪趣(地獄)に堕ち大変な苦しみを受けていることを知り光目に尋ねました
「あなたのお母さんは生きている時どのような悪業を行いあのような惨い苦しみを受けているのですか?」と。
光目は母親の生きているときの悪業を説明しました。
「尊いお方お願いいたします。私を哀れと思い、どうすれば母を助けられるか教えてください」と哀願したのです。
羅漢は光目に対して「心から清浄蓮華目如来を念じ供養を続ければその内に良い結果が表れるでしょう」と説いたのでした。
早速、光目は仏像を描いて一切の執着を捨て、供養恭敬をすると夢に仏身が現れ金色の大光明が放たれるのを見ました。そして仏様は光目に告げられたのです。
「そなたの母はしばらくして家の下女の子供として生まれ、飢えと寒さの中で、自ら説明するでしょう」
すると、下女に一子が生まれ、三日も経たないうちに光目に悲涙しながら話しました。
「私はあなたの母です。あなたと別れてから大地獄に堕ち、あなたの福力で生まれてきましたが卑しい身分の者となり、短命です。また地獄に堕ちてしまいます」
「何の悪業によって堕ちるのですか?」と母に尋ねると
「殺害(魚、魚卵などを多く食べた罪)と悪口との二業によりこの報いを受けました。あなたの福力によって助けられたのですが」
「地獄の苦しみを教えてください」と光目。
「話すことは耐え難いことです。百年、千年かけても言い表すことは出来ません」
光目は母よりこの事実を聞き号泣し空に向かって
「わたしの母は地獄を出ても十三歳を終わり、また重罪、地獄に堕ちることのないよう十方の諸仏、慈哀、わたしを哀れみ、わたしの母の為に発するところの広大な誓願をお聞き下さい。もしわたしの母が永劫に苦しみを受けないためにお願いです。
わたしは今日より後、清浄蓮華目如来の御前にて誓います。
また去って後、百千万劫の内あらゆる世界の所有の地獄、三悪道の諸々の罪苦の衆生を誓願して救抜し地獄、畜生、餓鬼等、悪趣から二度とそのような苦しみの世界に引き込まれないように教え導き終わってから、わたしは仏となりましょう」
光目はこのような広大な誓願を発し清浄蓮華目如来に告げました。
これをお聞きになった仏様は、光目の誓願によって母親の今後の道程を説かれました。

のちの解脱菩薩がその時の母であり、羅漢が無尽意菩薩、そして光目が地蔵菩薩であると説かれたのです。



●計り知れないほどの劫という昔、小国の王が隣国の王と友達になり十善を行じ衆生を導きましたが、隣国の人民は多くの悪業をつくっていました。
二人の王は議計して、ひとりの王は自分が早く仏道を行じ仏となって人々を救済しようと発願し、成就された王が一切知成就如来です。
隣国の王は悪苦の衆生を一人残らず苦しみの中から救い安楽な仏の道へと導き菩提心を保てる状態になるまでは如来にならないと誓願をたてられ、いまだ仏とならず我々を導き続けてくださっているのが地蔵菩薩様です。
地蔵菩薩様だけが直接、地獄に赴くことができるただひとりの菩薩様と聞いております。

偉大な地蔵菩薩様のもと、当慈光院は先代より永きにわたり修行を重ね、優しくも非常に厳しい地蔵菩薩様の導きにより悪業の因縁を修め衆生救済の法を授かりました。
自分を救うのは自分自身の善行でしかなく。
今の世の中、何が間違いで何が真実なのか非常に分かりにくい方向に進んでいます。
「みんなで渡れば怖くない」という言葉がありますが、
みんなでも、ひとりでも、怖い世界は目の前に大きく広がっています。
考えてみましょう。
私どもは来られる方々と共に日々精進させていただいております。

                           合掌

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